
将棋の合間に
心をととのえる時間を
呼吸する休憩所#15
2025.12.24
#呼吸する休憩所
#呼吸と休憩
一手一手に思考を重ね、静かな熱気が満ちる舞台で対局が繰り広げられる将棋。
長時間の集中が求められるその世界では、実は「休む力」もまた大切な要素です。
そんな将棋の大会「将棋日本シリーズ 関東大会」を、
ほっとひと息つける休憩スペース「呼吸する休憩所」が昨年に続きサポートしました。
対局の合間に、気持ちを整えるための小さな余白として設けられた休憩の場。
参加者のみなさんは、ここでどんな“ひと休み”を感じていたのでしょうか。
大会の様子とともに、その様子をお伝えしていきます!
※サムネイル写真はテーブルマークこども大会の様子です
将棋と“ひと息”。集中に必要なもう一つの時間
今年で46回目を迎える「JTプロ公式戦」と、
24回目となる「テーブルマークこども大会」から構成される将棋日本シリーズ。
1980年に始まった歴史ある大会で、国内でも最大級の規模を誇ります!

大会は毎年、全国11地区で開催され、
将棋に触れ・楽しむ場、トップ棋士の対局を間近で観戦できる場として親しまれてきました。
なかでも関東大会は、大きな規模での開催となり、
テーブルマークこども大会にはなんと2521人もの子どもたちが参加!
「好きな将棋を、好きなように、好きなだけ。」というキャッチフレーズのもと、
子どもたちは思い思いに、真剣に一局一局と向き合っていました。

将棋は、長い時間の中で集中を保ち続ける競技でもあります。
一手の判断が流れを左右するだけに、気持ちの揺らぎや、
呼吸の乱れが影響することもあります。
だからこそ対局の前後で、気持ちを切り替える“ひと息”は、
ただの休憩ではなく、自分を整えるための大切な時間になります。
対局の緊張をほぐす、“呼吸する休憩所”
当日の朝は、開会前から親子連れが列をつくり、
少し緊張気味の子や、笑顔で談笑する家族など、
大会が始まるまではにぎやかなムードに包まれていました!
開会式とルール説明を終え、
太鼓の音を合図にトーナメント形式の「うでだめし対局」がスタート!
会場は一気に静まり返り、駒を打つ音だけが響き渡ります。

勝敗が決したあと、子どもたちはそれぞれの気持ちを胸に親のもとへ。
喜んで駆け寄る子もいれば、悔しさを堪えながら歩く子もいました。
そんな時間の合間に、子どもも親も“ふっと力を抜ける場所”として
設けられたのが、静かにひと息つける「呼吸する休憩所」です。
特に印象的だったのは、多くの子どもたちが、
対局が始まる直前にfufulyを抱きしめ、気持ちを落ち着かせていた姿!
いざ本番で集中力を発揮できるよう、対局前の緊張を和らげているようでした。


また、対局後には負けてしまった子どもが、
気持ちを切り替えるためにfufulyに触れに来る場面もありました。
静かにひと息つくことで、感情がほどけていく様子が印象的でした。
観戦していた親からは、
「会場が緊張感に包まれているからこそ、リラックスできる場があって助かる」といった声も。
長時間続く大会を見守る上でも、この休憩所が寄り添う存在になっていたようです!
深く息をして、気持ちがほどけていく時間
実際にfufulyを体験した参加者の方々に話を聞くと、
呼吸に意識を向けるだけで気持ちの切り替えがしやすくなった、
という声が多く聞かれました。
「息子が対局を終えて、クッションを抱き抱えた瞬間に、朝からずっと続いていた緊張がふっとほどけたようでした。将棋をずっとやっているので、張り詰めた時間が長いほど、その後のリラックス感は格別なんだと思います。今回は特に、緊張感の強さとfufulyの動きが合わさって、より深く休めたと思います」
「クッションがまるで生きているかのように、膨らんだり縮んだりするのが、とてもユニークでした。自然と自分の呼吸もそのリズムに合っていくので、意識しなくても深く呼吸がしやすくなったのがわかります。頭の疲れがスッと落ちていくようでした。思わず眠気を感じるほど、深いリラックス状態に入ることができたのは驚きです」
「子どもの付き添いで来ましたが、自分自身も『呼吸に意識を向けて休憩すること』が必要だったんだと気づきました。見た目もかわいくて、会場の雰囲気が和むのも良いですね。長く集中する競技だからこそ、こうした休憩が大切なんだと思います」

静かな集中を支えるのは、
難しい読みでも鋭い一手でもなく、
深く呼吸するための、ほんの短い休憩かもしれません。
fufulyが寄り添ったこの大会では、
その“ひと息”が子どもたちの表情や気持ちを整え、
次の一手へ向かう落ち着きをつくっていました!
将棋のように、思考の旅が続く世界だからこそ、
立ち止まり、深く息をする時間が、
そっと力になっていくのだと思います。








