自分でできる! 「呼吸」の話。
川嶋先生インタビュー#1
2024.1.16
#川嶋朗
#インタビュー
#呼吸と休憩
#統合医療
いろいろな専門家に話を聞きながら、 休憩について研究していくシリーズの第4弾。 今回は統合医療の第一人者、川嶋朗さん! タダ!だけど奥が深い。「呼吸」の世界について教えていただきました。 みなさんも休憩に「呼吸」、取り入れてみませんか?
リード文 QKさん
QKさん
先生、今日はよろしくお願いします!最初に簡単に先生のことを教えていただけますか?
川嶋さん
もともとは腎臓病と膠原病(こうげんびょう)と高血圧が専門で、現在は統合医療を行っています。
QKさん
統合医療のイメージがあまりわかないのですが...。どういう患者さんがいらっしゃるんですか?
川嶋さん
要するに自由診療なので、からだの難病からこころの難病まで、いろんな人が来ますね。中には通常医療が好きじゃない方もいらっしゃいます。現代医療で解決できる病気の場合もあれば、それが難しい方もおられますね。
QKさん
そうした人に対して、先生はどういった治療を...?
川嶋さん
SDMって何かわかりますか?
QKさん
えっ。何ですかそれは...。見当もつきません...。
川嶋さん
SHARED DECISION MAKING、略してSDM、つまり、協働意思決定です。僕らが提供できる色んな選択肢の中から僕らが勝手に何かを選んでも、それが患者様を幸せにできるかはわからない。最初は病気のことでいらっしゃるけれど、その人のバックグラウンドについても、本当は考えなければいけないですから。
QKさん
確かに!病気をどうするかって、人生の中でも大きな選択だし...。
川嶋さん
そう。提供者側の自己満足ではいけないんですよね。一番大事なのは、患者様ご自身がどうしたいか、なのではないでしょうか。
QKさん
患者様ご自身に考えていただくことが大事なのですね。
川嶋さん
今は100歳まで生きる時代ですから。治療を選択しない方が願いを叶えられることだってある。ここで治療をすることは最良の策ですかということも患者様に問うていく。それが、SDMなんです。
QKさん
なるほど...。思わずハッとさせられるようなお話をいただいたところで、呼吸の話に入っていきたいと思います!先生は呼吸についてのお話をいろんなところでされていると思いますが、何がきっかけで呼吸に注目するように?
川嶋さん
2006年に集英社さんから『心もからだも「冷え」が万病のもと』という本を出させていただいてから、「冷え」についてお話しする仕事が一気に増えまして。冷えを管理する上で、自律神経ってとても大事なんですね。自律神経は本来勝手に動くものなのですが、これを意識的にコントロールする方法の一つが呼吸なんです。
QKさん
呼吸にそんな大切な役割があったとは!
川嶋さん
気軽に自分でやれる他の方法としては、お風呂ぐらいしかないような。しかもこれがタダときた!笑
QKさん
タダ!笑笑
川嶋さん
タダだから、気軽に薦められるんです笑 少なくとも呼吸して損はしないですから笑
QKさん
ごもっとも!笑 ちなみにそれって、浅い呼吸は悪くて、深い呼吸が良い、みたいなことってあったりするんですか?よく耳にしますが...。
川嶋さん
深く呼吸すれば心が落ち着いて、浅く呼吸すれば緊張します。だけどどちらがいいというわけでもなくて。だって、使い分けられるでしょう?根性入れたくなったら、浅い呼吸をハッハッと繰り返せば交感神経にスイッチしていきますから。ヨガとかにはそういうものが取り入れられていますよね。
QKさん
使い分け!考えてもみませんでした。
川嶋さん
朝目を覚ましたいときには、浅い呼吸を繰り返すのはいいかもしれないですね。
QKさん
へえ〜!今度やってみます!
川嶋さん
ただ、通常みなさんリラックスしたくていらっしゃる方が多いですけどね。
QKさん
具体的にはどんな方法でやるとリラックスできるんでしょう?
川嶋さん
吐く息の方を長くしてあげれば、心が落ち着くので。お腹に手を当てておいて、吸うときにお腹が膨らむようにする。吐くときはへこむように。吸うときと吐くときの時間は、1:2のリズムがいいですね。緊張は簡単にするけど、落ち着くのはそう簡単にはできないので、意識的に10回くらいやる。呼吸ってのは大体無意識ですから。1、2分とかでいいんです。
QKさん
無意識的に普段の呼吸を深くする、って可能なんですか?
川嶋さん
達人になれば可能かもしれないけど笑 難しいですね。ただ、時間とやり方を意識するだけでも大分変わりますよ。特に、病気の方は恐怖心と常にたたかっていますよね。交感神経が優位になっている状態。病気の方には朝晩意識して呼吸を行うことを薦めています。でも、何を何回やればいいというマニュアルはありません。思いついたときにやればいい。
QKさん
きっかけやリズムは、自分で作るのですね!先生は意識的にやってますか?
川嶋さん
僕は朝ストレッチするときに意識的に呼吸していますね。身体が硬いんです笑 吐けば柔らかくなるので。ふぅーっと吐くだけでも前屈がうまくいったりする笑 ちょっとは怪我の防止になったりもするので。
QKさん
伸びるし、リフレッシュにもなりますね笑
川嶋さん
力入れるときにふぅーって吐けば、血圧は上がりすぎずに済むので、スポーツの時に意識するのもいいかもしれませんね。
川嶋 朗 プロフィール写真
プロフィール
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授
統合医療SDMクリニック 院長
川嶋 朗