自分の生き方と呼吸は 自分で決める。
川嶋先生インタビュー#3
2024.2.13
#川嶋朗
#統合医療
#インタビュー
#呼吸と休憩
いろいろな専門家に話を聞きながら、 休憩について研究していくシリーズの第4弾。 今回は統合医療の第一人者、川嶋朗さん! タダ!だけど奥が深い。「呼吸」の世界について教えていただきました。 みなさんも休憩に「呼吸」、取り入れてみませんか?
リード文 QKさん
QKさん
ここで先生に呼吸の未来についてお伺いしたいのですが...。こうなったらいいな、という呼吸にまつわるビジョンはあったりしますか?
川嶋さん
未来か...。難しいですね。本来であれば呼吸というのは各々が勝手にやるものですから...。それこそ、不調になったときに、身体を整える呼吸に自然と変わっていくような、そんな未来があればいいなあとは思いますけどね。自己治癒力の一環として。
QKさん
こでちょっと紹介になりますが...笑
川嶋さん
はい笑
QKさん
実は、fufulyという、呼吸するクッションを作ったんです。
川嶋さん
それはすごいですね。
QKさん
動物を抱えたときなどに起こる、「呼吸の引き込み現象」というものがあって。どうやらぼくら生きものは、ふれあっていると呼吸のリズムが合わさっていくのだとか。これに注目して、まるで呼吸をしているかのような動きをする、呼吸するクッションをつくってみたんです!よかったら今、お試しください!
川嶋さん
おおお。
QKさん
生きものみたいに膨らんだり、縮んだりします!
川嶋さん
確かにこれは、同調してしまうというか、「ノッて」いってしまいますね。ちょうどお腹押されたりしますし。このfufulyのリズムで、呼吸のリズムにも影響を与えるかもしれないですね。
QKさん
fufulyの呼吸リズム、気持ちよいですよね。
川嶋さん
そうですね!あと、もうちょっと吐く時間を多めにすると、もっと気持ちが穏やかになるかもしれませんね。
QKさん
自分の呼吸リズムと離れすぎるとなかなか同調しないという研究結果も出ているそうで...今がんばって調整しているところです…!
川嶋さん
fufulyのリズムに「合わせて」呼吸するのがメインの使い方だと思いますが、あえて逆のリズムで呼吸したとしても、それはそれで腹式呼吸を感じそうですよね!
QKさん
その使い方は思いつきませんでした!目からウロコ!
川嶋さん
メンタルヘルスケアにも繋がりそうです。緊張しがちな仕事についている方や仕事をストレスに感じているような方にもいいかもしれないですね。
QKさん
なるほど!他にはどんな方におすすめできそうですか?高齢者はどうでしょう...?
川嶋さん
今は長生きの時代ですから。どうやって楽しく死までの時間を過ごすかが大事ですよね。息を吐くことで心と身体を休ませる副交感神経が優位になるので、緊張をほぐすときなど、高齢者に、fufuly、よいと思います。
QKさん
他の使い方としてはどんなものがありそうですかね?
川嶋さん
ありきたりですけど、抱き枕としてとてもよさそうですね。動きに合わせて呼吸することで呼吸が整うので、寝る前の呼吸を整えるのにもいいかもしれない。副交感神経を優位にしておかないと眠りにはつきにくいですから。
QKさん
眠りについたあと、睡眠中の呼吸を意識的に整える方法はあるのでしょうか?
川嶋さん
どうでしょう。寝ている間もなかなか副交感神経にスイッチが切り替えられていない状態なんだとしたら、全部見直さないとだめなのかもしれませんね。
QKさん
全部ですか!!!
川嶋さん
僕はいらした患者様には24時間、生活のすべてを見直すようにしていただいています。原因になっている部分を正せるかどうかですよね。 どうしたらいいと思いますか?と聞きにくる方がとても多いですが、まずは自分がどう生きたいか、生きる目的を考えてみることが大切。いつお迎えがきてもいいような、そんな生き方をしたいものですよね。
QKさん
呼吸の話からここまで深く、生き方の話にまでたどり着けるとは!とても考えさせられる時間でした。今日は貴重なお話、どうもありがとうございました!どうか先生も健康にお気をつけて!
川嶋 朗 プロフィール写真
プロフィール
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座 特任教授
統合医療SDMクリニック 院長
川嶋 朗