休憩の習慣を見つめ直し、 職場に「ひと息」を
呼吸する休憩所#12
2025.10.16
#呼吸する休憩所
#インタビュー
#呼吸と休憩
一生懸命に取り組むことは素晴らしいこと。 けれど、ほんのひととき深呼吸して、リラックスする時間も大切です。 そんな呼吸をテーマにした「呼吸する休憩所」が、 サントリーホールディングスの「デザインセンター」に設置されました! 呼吸するクッション「fufuly」や、深呼吸習慣化デバイス「ston s」が 自由に使えるこのスペースは、社員の皆さんがひと息つくきっかけになっています。 今回は、「呼吸する休憩所」の設置を企画し、 本人もこの空間を活用しているデザインセンターのメンバー、 浅野こず絵さんにお話を聞きました!
最初は探り探り…気づけばみんな使っていた!?
休憩所とは言っても、区切られた専用のスペースが設けられたわけではありません。「呼吸する休憩所」が置かれたのは、もともとあったデザインセンターのソファー席。 それでも浅野さんは、想像以上の利用があったと感じているそうです。
「オープンな場所なので日中は利用が少なめで、『みんなちょっと遠慮しているのかな?』とも思っていたんですが、アンケートを見ると、実は多くの人が使っていたみたいで驚きました。残業中など、人が少ないタイミングで休憩してたのではないでしょうか」
休憩をとる習慣がなかなか身につかない中で、 fufulyやstonといったアイテムも「ちょっと一息」を後押しとなったそうです! 「どんどん仕事が入ってきてしまうと、どうしても休憩を後回しにしてしまう。そんなチームの考えも、少しだけ変わったと感じます。 『どうやったら日常的に休憩を取り入れられそう?』『やっぱり場所なのかな?』と話すきっかけになりました。みんな、潜在的には働く環境を良くしたいという思いがあるんです」
クッションを使って“呼吸する”という新鮮な体験
普段はビールやウェルネス関連商品など 幅広いパッケージデザインを手がけている浅野さん。 クリエイティブな仕事に日々忙しく向き合う中で、 「呼吸する休憩所」のアイテムはどのように映ったのでしょうか? 「生活の中で仕事モードから切り替えるきっかけになっているのは、 帰宅して家事に取り組む前に、少しだけお酒を飲むひととき。 そんな時間が、もっと増えたほうがいいなと思っていました。 リラックスする方法として呼吸というヒントを与えてくれたのが、 “呼吸する休憩所”です。 fufulyを初めて触ったときは、生き物みたいだなと感じました。 アンケートで他のメンバーも『生き物みたい』『赤ちゃんみたい』と書いていました。 ふわふわしていて軽そうな見た目なのに、ちょうどいい抱き心地で、 一見すると普通のクッションなのに、息を吸って吐くようにゆっくりと動く。 イメージとのギャップに癒されるのが、面白かったです」
実際にアンケートで多かったのも、「リラックスできた」「癒された」といった声!面白がりながら、ひと息つく。そんな心地よい時間になっているようです。 「ston sを試したとき、香りを吸い込むこと自体になれてはいなかったのですが、いい意味で新鮮でした。私はタバコを吸わないので、喫煙所に行くような、“ちょっと席を離れて休む”タイミングがないんです。 喫煙しない人も、ston sにチャレンジしながら、休む機会になったのかもしれません」
休憩の習慣を根付かせる“一歩”へ
浅野さんは今回の取り組みを通して、 “休憩が取りにくい”習慣の壁に改めて気づかされたと言います。 JTの担当者も、この変化を前向きに受け止めています。 「浅野さんにお話しいただいたように、 休憩についての会話が生まれたというのは、大きな一歩だと思いました。 なんとなく課題を感じていたことが、言葉になって共有されたことは、 意義深いと感じています」 浅野さんも、オフィスという場所のカタチを、今後考えていきたいと語ります。 「ずっと働きつづければ、時間に余白がなくなりますし、会社に人が集まれば、場所の余白も減っていきます。でも本当は、一息ついて別のことを考えたり、たまたま会った仲間と雑談したりと、ちょっとした時間やスペースも必要なはず。生産性を上げるオフィスという場だからこそ、余白をもっと大切にしていきたいです」
呼吸を意識しながら休憩する場所が、 仕事環境をより豊かにしてくれるかもしれません。